BL漫画感想・レビューブログ

概要と評価

作品紹介

マスク男子は恋したくないのに

マスク男子は恋したくないのに 2

マスク男子は恋したくないのに 3

感想・レビュー

マスクで口元を隠す陰キャ男子 × 目が笑ってないリア充男子。
萌え要素てんこ盛りの意欲作！

参号ミツル先生、単行本デビュー作！

萌え要素をピンポイントで挙げると、いつもマスクで “口元を隠す男子”、そんな男子を暴きたい “目が笑ってない男子”、「口は第二の性器」という作品全体を特徴づけるセリフ、マスクの下に指を滑らせて軽く口腔攻め、壁ドン、嫌がる受け、そしてセキュリティー攻め……。

物語を通した萌え要素は、固く隠し続けているものを嫌がられながら暴いていき、暴いたものは自分だけが知っている……という精神的萌え。すごくエロス！

こうしたキャッチーな萌え要素がこれでもかと盛り込まれた意欲作で、作者の意気込みも充分に伝わってきた。

あとがきには、

と書かれており、「やはり作者が本当に好きで描いたものは、読者に伝わるものだ」と改めて感じる。

ただ本音を書くと、先に挙げたキャッチー要素の中で、マスクで口元を隠す男子はこの作品の重要な要素だし、目が笑っていない男子は読者の関心を引く大きな特徴だろうが、それらの根拠に対し、わたし自身は説得されなかった。

個人的には、口を隠す理由にもっと強い事情が潜んでいたり、才川の目が笑っていない理由についての明確な描写があったら印象が変わったと思う。目が笑わない理由は心の深いところへ触れざるを得ないはずだから、それを知った後で佐山が心惹かれていく……というような、ノンケだったはずの佐山が才川に惹かれる動機がもっと表現されていたなら、更にグッときたと思うのだ。

一方、才川のほうも、佐川を暴きたい気持ちから恋愛感情に変わっていく場面があるにはあるが、「それだけ？」と感じたまま事が進んでいっちゃった感がある。

だけどBLは全体の雰囲気や萌え要素も大事だし、わたしのような意見はかなりの少数派。作品全体としては、多くの人から人気を獲得している事も頷ける。

実際、シーモアでは、レビュー250件・評価★4.6（満5）。Renta!で確認すると、350件で★4.4。
１巻発売後、１か月でこの数！
単行本デビュー作でこれだけのレビュー数と星を稼ぐのは凄いし、既に人気作と言っても良いんじゃなかろうか。

だからわたしの感想は、世間の評価と大幅に異なっていることを自ら言及しておきたい。
どう感じるか、ぜひ実際に読んで確かめてみてくださいね！

おすすめ要素

個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント！

萌え要素がふんだんに盛り込まれた意欲作！
「口は第二の性器」というセリフの通り、エロ表現はソフトなのにやけにエロい。
嫌がる強気受けや、リア充男子が最後は嫉妬してセキュリティーに変貌しちゃう様子も萌え萌えキュン！です♡