BL漫画感想・レビューブログ

概要と評価

感想・レビュー

「その怯えた顔が好き」
怯えるヤンデレ先生 × 美貌のヤンデレ高校生。少し歪に燃える恋！

言葉選びが印象的で、ストーリー展開も違和感なく濃密、全体の完成度が高い作品だと思う。

帯には「ヤンデレ覚醒」、出版社のあらすじには「秘密を知られた高津は水沢が近づくほど怯え、そのたびに水沢はぞくぞくと興奮していく」と書かれているが、メンタルに重くのしかかることはなく、二人とも互いのことを大好きだというのが分かる安心感があり、“あまあま” 要素も多め。

キャラクターは、おびえる冴えないおじさん先生と、美人で強気でな若者。それぞれとっても魅力的だ。特に、高津に思いを募らせた水沢が繰り出す言葉は素晴らしい。

そして絵で言えば、自信がなくて情けない高津の表情と、水沢の意志ある透明な目が対照的でもあり物語に強く印象付けている。

この一冊には他にも収録作品があり、『YOUNG BAD EDUCATION』は全体の約半分ほど。物語は足早ではないし無駄のない計算された展開。

また、後編の『YOUNG GOOD BOYFRIEND』には前編とは異なる素晴らしさがあるので未読の方は是非読んで欲しい。

おすすめ要素

個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント！

怯える拗らせ先生と、美貌の学生。

この作品には、生徒が大好き過ぎてちょっと拗らせてる先生の弱さや、思いを募らせても先生と生徒という禁断の関係が壁となってはだかる切なさ、青年の微ヤンデレ、印象的な言葉選びなど、魅力が溢れています。

完成度が高く、読み進めるほどにとても温かい。