著者 | スカーレット・ベリ子 |
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出版社 | 新書館 |
レーベル | Dear+コミックス |
シリーズ | ジェラシー|四代目・大和辰之シリーズ |
発売日 | 1巻:2017/08/01 2巻:2018/08/01 3巻:2019/08/01 4巻:2020/11/02 5巻:2021/08/02 |
電子発売日 | 1巻:2017/08/01 2巻:2018/08/01 3巻:2019/08/01 4巻:2020/11/02 5巻:2021/08/02 |
価格 | 1巻:715 円(税込) 2巻:715 円(税込) 3巻:715 円(税込) 4巻:759 円(税込) 5巻:759 円(税込) |
ずっと一人の人を想い続けている――
『四代目・大和辰之』で脇役として登場した櫓木卯一と、大和辰之の父・大和明虎の若き頃を描く前日譚。
組長代行三代目ヤクザ×人生裏目の小説家愛人――共に白髪が生えるまでをスペクタクルに描くヒット作!
- 独特な個性を持つキャラクターの苛烈な生き様が見たい!
- 若き日から白髪の生えるまで、長いスパンでキャラクター達を見届けたい!
- 『四代目・大和辰之』に登場した櫓木卯一の前日譚が読みたい!(読んでなくても大丈夫)
概要と評価
概要
ページ数* | 1巻:230p. 2巻:230p. 3巻:235p. 4巻:234p. 5巻:234p. |
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メディア化 | - |
アワード | 1巻:「BLアワード 2018」BEST コミック 13位 |
ジャンル・設定 | ヤクザ|すれ違い|両片想い|再会|人間ドラマ |
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トーン | シリアス|シュール|ダーク |
プレイ | アナニー|緊縛|玩具|人前|濃厚フェラ|複数|ドラッグ|陵辱|強姦|乳首責め|アナル責め|攻めフェラ 他 |
エロ度 | エロ少なめ |
修正** | 白抜き|紙・Renta!は白短冊との情報あり。ご確認下さい。 |
重点 | ストーリー重視 |
エモーション | 切ない|衝撃 |
場所 | 日本 |
時代 | 現代(1989年|27年後 2016年) |
* 表紙含む総ページ数。
* ** 電子書籍シーモア参照。修正の呼称は上図。
ストア別 読者評価
Renta! | (407 件) |
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シーモア | (265 件) |
Amazon | (47 件) |
ebook | (27 件) |
BookLive | (19 件) |
DMM | (9 件) |
2021年08月29日現在(最終巻発売から約4週間)
BLの館 独自評価
ストーリー | |
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ラブラブ度 | |
エロ度 | |
心情描写 | |
キャラクター | |
絵・構図 | |
背景 | |
インパクト |
カップリングと登場人物
攻
受
脇役・当て馬
1968年生まれ。明虎の腹心の部下。櫓木卯一と同級生。
1956年生まれ。大和会親戚筋、弥生組組長。
大和会親戚筋、弥生組本部長。
作品紹介
ジェラシー (1)
あらすじ
小説家の愛人として暮らしていた櫓木卯一は、借金の取立てにきたヤクザと出会う。その男・大和明虎に惹かれ、あらゆる手を使って近づこうとする卯一。だが気持ちが逸った卯一がうっかり明虎の組の名を騙ったことで事態は急変し――。人気作「四代目・大和辰之」の前日譚。
Dear+コミックス
同時収録作品
悪人(描き下ろし) |
イラスト(1P) |
電子版描き下ろしイラスト(1P) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ジェラシー (2)
あらすじ
自分の吐いた嘘のせいで半田(はんだ)は殺され、明虎(あきとら)は深い傷を負った……。なのに反省の色をみせない櫓木(ろぎ)に浅生田(あそだ)は憤る。櫓木は転がり込んだ組のマンションで傷だらけの明虎と激しく求め合うが、そこにやってきたのは赤ん坊を背負った妻・麻巳(あさみ)で……!?
Dear+コミックス
同時収録作品
イラスト(1P) |
電子版描き下ろしイラストペーパー(1P) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ジェラシー (3)
あらすじ
株の売買で成功し、明虎(あきとら)の信頼を高めていく櫓木(ろぎ)に対し、幼馴染(おさななじみ)みの浅生田(あそだ)はこみ上げる黒い感情を抑えきれない。そんなある日、原因不明の発注ミスによって櫓木は多額の借金を負う……!? 絡み合う嫉妬と愛憎、好評シリーズ第三弾。
Dear+コミックス
同時収録作品
good sign(描き下ろし) |
電子版描き下ろしイラストペーパー(1P) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ジェラシー (4)
あらすじ
「僕は家族じゃない――?」自分の言葉に耳を貸そうとしない明虎(あきとら)の態度に行き場を失った卯一(ういち)は、松見(まつみ)の元を訪れる。その卯一が明虎の唯一の弱点だと見抜いた松見は、彼を拉致(らち)し外国人を使って蹂躙(じゅうりん)を繰り返す。そんな中、父である二代目が突然の自決。最愛の人の最期の言葉は松見の心に黒い火を点けた――。抑えきれない黒い情念が渦巻く、シリーズ第4弾。
Dear+コミックス
同時収録作品
4巻の撮影の舞台裏(描き下ろし) |
あとがき |
電子版描き下ろしイラストペーパー(1P) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ジェラシー (5)
あらすじ
大切な者たちを攫(さら)った松見(まつみ)を追いつめた明虎(あきとら)。幼い頃からの長い兄弟の確執についに終止符が打たれる。一方「家族」になれず、居場所を見失った卯一は、明虎との切ない最後の夜を過ごした。そして27年の時が流れ、互いに歳を重ねた二つの魂は再び巡(めぐ)り合う――。嫉妬に狂い、恋に溺(おぼ)れたヤクザな男たちのどうしようもない恋の歌、ついに完結!! 描き下ろし「オールドボーイ 」も収録。
Dear+コミックス
同時収録作品
オールドボーイ |
あとがき |
電子版描き下ろしおまけペーパー(1P) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ストーリー紹介
ずっと一人の人を想い続けている――
『四代目・大和辰之』で脇役として登場した櫓木卯一と、大和辰之の父・大和明虎の若き頃を描く前日譚。
櫓木卯一の大和明虎に対する深い愛情は苛烈で勝手、やることなすこと裏目に出てばかり。だが、自由奔放で一途な彼らの日々は火花のように輝いていた。
感想・レビュー
組長代行三代目ヤクザ×人生裏目の小説家愛人――若き日から共に白髪が生えるまでをスペクタクルに描くヒット作!
発売から約4週間、各ストアで 星 3.9~4.7 を獲得する、評価者(読者)の多い人気作。(上記『ストア別 読者評価』参照)
この作品は、キャラクターの好みで評価が分かれるのかもしれない。
実はわたし自身、メインの2人が好きになれず3巻で一度脱落している。しかし4巻発売の際、Twitter の友に「ここから面白くなるのに!バカ!」と叱咤され復活。最終巻を読了した今は、心から「最後まで読んで良かった!」と思っている。
なぜなら、読み進めることによって、若き日の彼らの甘さや幼さ、欠点に見えた個性さえ輝きを放って見えたのだ。激しく生きた人間のスペクタクルは、人の負の側面もすべて包含し、美しき日々を懐かしむように感慨深く胸に迫った。
読了した今は、むしろ彼らの未熟さをこそ愛しく思う。メインの二人は歪だが、その歪さを自覚しながらも自らの道を真っ直ぐ進む激烈な生き様が、清濁併せ呑んだ末に魅力的に見えたのだ。
そして、言及しないわけにはいかない、タイトルの『ジェラシー』。メインキャラクターだけでなく、登場人物の多くがジェラシーに悩まされ、時に人生を狂わせている。ジェラシーほど衝動の原動力となる爆発的な心的エネルギーがあるだろうか?……と思わずにいられないほど、鮮やかに渦巻く。
最終巻のあとがきには、
と書かれている。
わたしはこのあとがきを読み(いや読む前から)、『ジェラシー』は作者自身の心の浄化の作業、カタルシスのようなものではないかと感じた。正直に言うと、途中までは読者である自分もその作業に巻き込まれているような、そんな感覚があった。
しかし読み終えてみると、決して作者の独りよがりなものではなく、1つの作品として完成されている。作者のキャラクター達への熱情が伝わる。作者自身、始めは無意識だったのかもしれないが、焦燥を託すほどの想いが込められているのだから、それが強いエネルギーとして読者に伝わってくるのだろう。わたしの心も一緒に発見と浄化を得たのかもしれない。
BL情報サイトの『ちるちる』を見ると、「神率」が4巻 38.8% → 5巻(最終巻) 67.9% に爆増している(2021年8月29日現在)。この変化も理解できるような気がする。個人的に、これほど途中で評価の変わったBL作品は他にないかもしれない。
ココが性癖に突き刺さった!
- 好みが分かれそうな強烈な個性が、最後には愛しさに変っていた!
- 若き日から共に白髪が生えるまでの姿に、感慨ひとしお!
- 清濁併せ呑んだ末に、魅力を感じる作品だった!
おすすめ要素
個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント!
ずっと一人の人を想い続けている――
『四代目・大和辰之』で脇役として登場した櫓木卯一と、大和辰之の父・大和明虎の若き頃を描く前日譚。
組長代行三代目ヤクザ×人生裏目の小説家愛人――共に白髪が生えるまでをスペクタクルに描くヒット作!
- 独特な個性を持つキャラクターの苛烈な生き様が見たい!
- 若き日から白髪の生えるまで、長いスパンでキャラクター達を見届けたい!
- 『四代目・大和辰之』に登場した櫓木卯一の前日譚が読みたい!(読んでなくても大丈夫)