著者 | 芹澤知 |
---|---|
出版社 | シュークリーム |
レーベル | from RED |
シリーズ | - |
発売日 | 2021/09/07 |
電子発売日 | 2021/09/07 |
価格 | 825 円(税込) |
秘めあう恋心をめぐる、禁断の運命。
邪馬台国の女王・卑弥呼の正体は “男” ――。
国を統べる王になるため人ならざる力を受け継いだシキ。そんな幼なじみを守ろうと、唯一の男従者となったヤマト。
力を保つため純潔であらねばならない世界で、クニや民のため、幼なじみのため、想いを殺して生きる2人の禁断の恋の行方は……。
- 壮大な愛の物語が読みたい!
- 歴史がベース、だけどガッツリBL!そんな贅沢作品に興味ある!
- 絵も!物語も!完成度の高い物語で満腹になりた~い!
概要と評価
あらすじ
大切な幼馴染・シキを祭りの贄にされ喪った少年・ヤマト。
告げられなかった恋心は強迫にも似た激情に変貌し、青年になったヤマトに男子禁制の宮中入りを果たさせる。「…本当にシキが、卑弥呼なんだな」
国を統べる王にするため人ならざる力を受け継ぎ、シキは生かされていたのだった。
今度こそ、そばでお前を守りぬく。
from RED
そうしてヤマトは想いを殺し、従者として添い遂げることを誓うが―…?
前代未聞のヒストリカル・ボーイズラブ…!!
同時収録作品
設定資料(6p.) |
描き下ろし・あとがき(1 p.) |
コミックシーモア限定 おまけ漫画(1 p.) |
特典おまけ漫画(紙コミックスの応援書店で配布されたもの)(1 p.) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
ストア別 読者評価
Renta! | (100 件) |
---|---|
シーモア | (124 件) |
Amazon | (152 件) |
ebook | (129 件) |
BookLive | (41 件) |
DMM | (5 件) |
2022年2月5日現在(発売から約5か月)
BLの館 独自評価
ストーリー | |
---|---|
ラブラブ度 | |
エロ度 | |
心情描写 | |
キャラクター | |
絵・構図 | |
背景 | |
インパクト |
カップリングと登場人物
攻
受
脇役・当て馬
シキの心が乱れている際に現れた。
ストーリー紹介
秘めあう恋心をめぐる、禁断の運命。
そこは邪馬台国、南の果てのムラ。
少年・シキは、一度見た空の色や雲の形を全て覚え天候を読むことができたが、瞳の色が紅いことから気味悪がられ、いじめられていた。
村長の息子・ヤマトはそんなシキを守り、結婚するならシキがいいと思っていた。シキの目の色は赤い実のようで綺麗だし、一緒にいて退屈したことがない。
しかし二人の仲は、シキが贄として選ばれたことにより引き裂かれる。祭の炎に包まれて姿を消したシキ。ヤマトは神もクニもムラ人も許せずにいたが、シキは生きていると信じていた。
ある日、シキが宮中にいることが分かった。ヤマトは「シキを守るため生きて傍にいる」と、男子禁制の宮中において唯一の男従者となる。
感想・レビュー
宮中唯一の男従者×純潔を貫く神の妻。
切ない禁断の恋と命懸けのダイナミズムが融合した、ヒストリカルボーイズラブ!
発売から約5ヶ月、各ストアで 4.4星 ~ 4.7を獲得する高評価作品!(上記『ストア別 読者評価』参照)
全体として非常に完成度が高く、絵の美しさは一目して分かると思うが、物語も深く練られている。
担当編集は、本作をこのように紹介されている。
「神秘に包まれた女王・卑弥呼の正体は『男』」「男子禁制な宮中唯一の男従者と秘密の恋に溺れる」ーー先生が半生をかけてあたためてきた設定やストーリーを初めてお伺いした日、「これは絶対にBL史に残る一冊になる」とうれしさに震えたのを覚えています。
ちるちる
偶然か必然か、わたしは読後「これはBL史に残るべき作品だ!」と感じていた。そのためこの言葉を読んだとき、「担当編集が、当初からそう感じながら関わっておられたんだ!しかと受け止めたぞ!」と、一読者としてうれしさに震えた。
“BLはファンタジー” とはよく言われるし、卑弥呼という存在自体も神秘だが、本作を読むと「もしかしたら、こんな物語が本当にあったかもしれない」などと、つい思いを巡らせてしまうような不思議な説得力があった。
卑弥呼が題材になってはいるが歴史本を読むようなパワーは不要で、ガッツリとBLが主軸となっている。
2人の切なく優しい恋心が、クニや民を守り命を懸けるダイナミズムと共に描かれる本作は、メインキャラクターの美しさが絵だけのものではなく、物語の進行につれて内面を知るほどにその精神も美しいのだと気づかされる。
2人は決して、恋のためにクニや民を犠牲にしたりはしない。
――シキは、神あるいは自分との対峙の末、ある結論を掴んだ。
――ヤマトは命を懸け、ある証明をして見せた。
これらの格闘が禁断の恋を結実させる原動力となったのだろう。末尾には2人が結ばれた後のことも示唆されており、彼らによって新しい世界が拓かれていくことも予感させる。だからこそ、より彼らの愛を祝福し物語に共鳴することができたし、胸が躍った。
作者によると、この作品は元々長編構想だったそうだ。
元々のネタは2人が生まれてから死ぬまでの長編構想で、単行本一冊に収めるのは困難なため、一度別のネタにしたいと相談させて頂きました。
結果的にはおいしいところだけを抜き取って、ダイジェスト形式に再構築して現在の形です。
ちるちる
長編で構想されていたものがダイジェストで誕生したというだけあり、背景にしっかりとした物語が存在することを感じさせる。重厚な作品だった。
ココが性癖に突き刺さった!
- 練り込まれたストーリーに感激、大満足!
- 高潔なキャラクター同士の愛が尊い!
- ダイナミズムと人情の機微との融合が素晴らしい!
おすすめ要素
個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント!
秘めあう恋心をめぐる、禁断の運命。
邪馬台国の女王・卑弥呼の正体は “男” ――。
国を統べる王になるため人ならざる力を受け継いだシキ。そんな幼なじみを守ろうと、唯一の男従者となったヤマト。
力を保つため純潔であらねばならない世界で、クニや民のため、幼なじみのため、想いを殺して生きる2人の禁断の恋の行方は……。
- 壮大な愛の物語が読みたい!
- 歴史がベース、だけどガッツリBL!そんな贅沢作品に興味ある!
- 絵も!物語も!完成度の高い物語で満腹になりた~い!