著者 | 小石川あお |
---|---|
出版社 | 幻冬舎コミックス |
レーベル | バーズコミックス ルチルコレクション |
シリーズ | - |
発売日 | 2020/06/24 |
価格 | ¥680(税抜) |
物語は『赤ずきん』をベースに『美女と野獣』がミックスされたような、おとぎ話的世界観。生け贄として供えられた太郎と、動物や妖精たちが住む森の狼・ウルとの生活を描く。
ウルは、裁縫も、料理も、ハーブや植物オイルを使った薬や化粧品作りも得意で、それらを何不自由なく太郎に与え溺愛する。太郎は、そんなウルのことが大好き。
太郎が成長する過程や、二人の思いが昇華し結実していく様子を、ぜひ、一コマ一コマ美しい絵と共にじっくり読み解いて頂きたい。隅々に愛と真理が横たわった名作です!
- おとぎ話のような物語を、絵本のように印象的な絵で読みたい!
- 深い愛と不変の真理に触れてみたい!
- もふもふ・溺愛・美女と野獣の展開、どれかが大好き!
概要と評価
あらすじ
生贄として森に捨てられた人間の子ども・太郎。
バーズコミックス ルチルコレクション
森の奥に住む狼のウルは、痩せた人間は美味しくないと言い、太郎に美味しいご飯を食べさせ、きれいな洋服を着せ、怪我の一つもしないように、大切に大切に育ててくれた。
大きくなったら大好きなウルに美味しく自分を食べてほしいと願う太郎だけど、いくつもの季節が廻った森のなかで二人は――。
甘く、切ない異種族BLストーリー!
同時収録作品
ぼくを愛したおおかみの事。(描き下ろし) |
電子限定おまけ(4p.) |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
カップリングと登場人物
攻
受
脇役・当て馬
いつもウルや太郎と一緒にいる、二匹のタヌキ。
ストーリー紹介
守らなければ きみをこの世のすべてから
生贄として、森の狼のもとにやってきた太郎。しかし狼のウルは、太郎を見て「食べるところがない」と大切に育てることにした。
まるで愛してるみたいに育ててくれるウルのことが大好きな太郎は、いつかウルに食べられることを願っていた。おいしく食べられるために、勉強も肌の手入れも「下ごしらえ」として行う毎日。
しかしウルは、いずれ太郎が自分のもとから逃げ出すことを望んでいた。
少年から大人へと成長を重ねたある日、太郎は自分がウルに食べられることを望んでいたことの本当の意味を知る。
感想・レビュー
生け贄を溺愛する森の狼×狼のことが大好きな生け贄少年。
100年を超えて導き出される、異種族の愛の形。
おとぎ話のような世界観と、更に幅を広げた美しい絵。自然豊かで、動物たちと共に過ごす生活には人魚や妖精たちも現れる。
物語は『赤ずきん』をベースに『美女と野獣』がミックスされ、他にもイエローストーン国立公園の狼が生態系バランスを取り戻した話など、様々な物語や逸話を思い浮かべる人も多いはず。
これは国境や時代に関係なくこの世の真理に通じるような物語だから、流行り廃りとは関係ない世界。
小石川あお先生の作品は、作品の魅力を引き出すようにそれぞれ絵が変わって見えるが、本作は更に幅を広げたように思う。おとぎ話的な世界観を見事に表現し、絵を見るだけでも充分に楽しめる。
生贄の太郎は小さく痩せていて、狼のウルに「食べるところがない」からと大切に育てられていた。
ウルは、裁縫も、料理も、ハーブや植物オイルを使った薬や化粧品作りも得意で、何不自由なく太郎に与え、太郎がどこに行っても陰から見守っていた。
その愛情深さは、思わず涙ぐんでしまうくらいに温かく、優しさと切なさが隅々に行き渡る。
ウルに愛情深く育てられた太郎は、やがて変声期を迎え、人魚の交尾を見てどきどきが止まらない経験を通して恋を知り、また、ウルに食べられたいと願っていた本当の意味を自覚しながら、少しづつ大人へと成長していく。
狼のウルが太郎を愛おしむ姿、子供から大人へと成長する太郎の足跡、互いを大切に思い惹かれる様子などが丁寧に描かれた感動作。
ココが性癖に突き刺さった!
- ウルの人間の姿にドキドキときめいた!!!!!
- 太郎のコロコロ変わる表情のひとつひとつが可愛くてたまらない!
- 愛ゆえに手放すシーンがあまりに切なくて泣いた。
おすすめ要素
個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント!
物語は『赤ずきん』をベースに『美女と野獣』がミックスされたような、おとぎ話的世界観。生け贄として供えられた太郎と、動物や妖精たちが住む森の狼・ウルとの生活を描く。
ウルは、裁縫も、料理も、ハーブや植物オイルを使った薬や化粧品作りも得意で、それらを何不自由なく太郎に与え溺愛する。太郎は、そんなウルのことが大好き。
太郎が成長する過程や、二人の思いが昇華し結実していく様子を、ぜひ、一コマ一コマ美しい絵と共にじっくり読み解いて頂きたい。隅々に愛と真理が横たわった名作です!
- おとぎ話のような物語を、絵本のように印象的な絵で読みたい!
- 深い愛と不変の真理に触れてみたい!
- もふもふ・溺愛・美女と野獣の展開、どれかが大好き!