ジャンル	青春・学園ドラマ
トーン	ほのぼの／ギャグ
エロ度	エロ少なめ
修正*	下腹部描写なし
キャラクター	二宮三郎（強面不良の先輩／高校3年）
キャラクター	飴宮はじめ（愛のハゲタカ一途な後輩／高校2年）
場所	学園
時代	現代（昭和）
重点	ストーリー重視
エモーション	笑える
ページ数**	214p.

* ** 電子書籍シーモア参照。修正の呼称は上図。
** 表紙含む総ページ数。

個人評価

ストーリー	★★★★★
ラブ度・心情描写	★★★★☆
キャラクター	★★★★★
絵	★★★★☆
背景	★★★★★
インパクト	★★★★★

僕の先輩｜作品紹介

あらすじ

｢僕ぁ愛のハゲタカだよ!先輩が消耗するの待ってるんだ!!｣自称･愛のハゲタカこと飴宮はじめは、学校中から恐れられている先輩、二宮三郎に猛烈アタック中。ハイエナよろしくつきまとうはじめにウンザリ顔の三郎だったが、一途で真っすぐな体当たりの告白に気持ちはガッチリ仕留められた!？
笑って、ヘコんで、ご飯を食べて、一緒にすごした今日はとっても幸せだ!
羽生山へび子の初コミック登場!!
大洋図書

感想・レビュー

昭和ノスタルジーと、人情味溢れる世界に心温まる。
ヤンキー先輩と一途な少年の笑いと涙の物語。

羽生山へび子先生、初コミックス！

昭和ノスタルジー溢れる景色、情と男気に富むヤンキー、そんな先輩が大好きで一途な少年。笑いあり涙あり遊び心ありの物語。

もうこれらのキーワードだけで興味を持つ人も多いんじゃないかな。

ヤンキーで強面の三郎は学校中から恐れられてるけど、飴宮はじめは三郎のことを良い人だと信じて疑わず、愛のハゲタカとなって体当たりの求愛をする。笑

一方の三郎は、そんな飴宮はじめのアタックを煙たがるものの……読み進めると三郎の色んな面が見えてきて、印象がどんどん変わる魅力的なキャラ。

Renta! では星4.6、シーモアでは星4.7（2020年3月現在）という高評価を得ているこの作品。面白いだけじゃない、しみじみ心温まる物語に、一度読んだら高評価を付けたくなるのも納得！

わたしは、読みながら発売された当時の空気感を想像した。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』が上映されたのが2005年で、当時、昭和のノスタルジーがブームになってたっけ。『ALWAYS 三丁目の夕日』はその後、2007年と2012年に続編が出ているから、そのころまで静かなブームが続いていたように思う。2010年に発売されたこの作品を、そんな空気感の中で手に取ったらどんな感じだったのかなぁ。

物語が終わる時、わたしは満足感で一杯になっていた。喩えるなら、食事は色んな栄養摂ると食後の満足度高いけど、この作品もそれとよく似た感じ。一冊で色んな感情を味わって満たされて…心地よい満足感。

町のヤンキーや仲間たちもそれぞれに味があり、ギャグとシリアスの切り替えも自然。一度でキャラも物語も大好きになっていた。