| 著者 | 小石川あお |
|---|---|
| 出版社 | 幻冬舎コミックス |
| レーベル | バーズコミックス ルチルコレクション |
| シリーズ | － |
| 発売日 | 一巻：2015/04/24 |
| 二巻：2015/05/23 | |
| 価格 | 一巻：￥630（税抜） |
| 二巻：￥630（税抜） |
『食べないの？ おおかみさん。』や『ご主人さまとけだま』で人気を博した、小石川あお先生による耽美ミステリーBL！
泣かない美少年の身辺に起こる、数々の謎と疑惑。
義父の死と遺産の行方、母の失踪、謎の男・黒田の存在……。
独特な世界観とキャラクター設定で描かれる、濃密な耽美ミステリーです！
- ストーリー重視の物語が読みたい！
- 耽美な美少年の世界を垣間見たい！
- BLでは珍しいミステリーを読んでみたい！
概要と評価
概要
| ジャンル・設定 | 耽美BL｜人間ドラマ｜攻め視点｜年の差 |
|---|---|
| トーン | シリアス |
| エロ度 | 少なめ |
| 修正* | 下腹部描写なし |
| プレイ | キス｜正常位 |
| 重点 | ストーリー重視｜世界観重視 |
| エモーション | 衝撃｜切ない｜考えさせられる |
| 場所 | 日本 |
| 時代 | 現代 |
| ページ数** | 一巻：180p. |
| 二巻：180p. | |
| メディア化 | － |
| ＢＬアワード | － |
* ** 電子書籍シーモア参照。修正の呼称は上図。
** 表紙含む総ページ数。
BLの館 独自評価
| ストーリー | |
|---|---|
| ラブラブ度 | |
| エロ度 | |
| 心情描写 | |
| キャラクター | |
| 絵・構図 | |
| 背景 | |
| インパクト |
カップリングと登場人物
棘の王様
攻
受
「刺の家」に住む高校3年生、18歳。母と瓜二つだが、母より美しい。名門進学校のR高校に通っている。
脇役・当て馬
絢の母。町で一番美しいホステス。周りの男の身を滅ぼす妖婦と噂されている。
棘（いばら）の王様と呼ばれていた絢の義父。足が悪く室内でも杖をついていたが、その日に限って階段を使い転落してしまう。
同時収録作品『放課後の道化師』
攻
絢と同じ名門進学校・R高校に通う友人で、絢より一歳年上。絢は秋さんと呼ぶ。開業医の養子になるまで施設で育つ。高2の時に荒れていたらしいが…？
受
作品紹介
棘の王様 上
同時収録作品
| 第3.5話（描き下ろし） |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
あらすじ
美貌の母親の失踪と養父の死――。“棘の家”と呼ばれる屋敷に住む、美しい姿をした絢には謎が多い。そんな絢に近づく、母親の恋人のひとりらしい男・黒田。ふたりは謎めいた駆け引きを繰り返しながら母親・芙蓉子の行方を辿っていくが、いつしか絢は黒田に触れたい、触れられたい、という欲望が芽生えてしまい……。
バーズコミックス ルチルコレクション
棘の王様 下
同時収録作品
| 放課後の道化師 |
| 棘の王子様（描き下ろし） |
電子書籍シーモア参照。紙・電子・書店によって異なる場合があります。
あらすじ
美しい母子の残酷な遊戯――。いつしか黒田に「抱きしめられたい」と願うようになった絢。だが、黒田の正体も本当の目的もわからないままで――。“棘の家”を手にするのは果たして誰なのか、そして義父の死の真相は――!?その後の描き下ろしも収録。
バーズコミックス ルチルコレクション
ストーリー紹介
異様さが 美貌に拍車をかける
母親の失踪と養父の死――。
絢と母には謎が多い。”棘の家”と呼ばれる屋敷に絢と母が住み始めた頃から、幾度も事故が起きていた。家の財産は全部自分のものになると言っていた母。しかし死んだ養父の遺言書は見つかっていない。
絢に近づく謎の男・黒田。絢は、母親の恋人らしいこの男に惹かれる気持ちを抑えられずにいた。無意識の媚態で接する絢と黒田の駆け引きが始まる。
財産を手にするのは誰か。母の行方と黒田の正体とは？そして、義父の死の真相は――？
独特な世界観で描かれる、耽美ミステリー。
感想・レビュー
意味深なサラリーマン×＂棘の家＂屋敷に住む美少年の駆け引きと、義父の死を巡る耽美ミステリー！
個人的に、もっと多くの人に読んでもらいたいし、もっと評価されるべきだと思っている作品。
小石川あお先生と言えば、今では『食べないの？ おおかみさん。』や『ご主人さまとけだま』が人気を博しているが、それ以前に発売されたこの『棘の王様』も素晴らしい。
BLではよく＂耽美＂という言葉が遣われるが、もし「耽美BLを挙げよ」と言われた場合に「これ！」と力を込めて紹介したい、紛うことなき耽美BLの一冊ではないだろうか。
キャラクターは、受けも攻めも心を凍らせている。絢の突飛な行動も独特だ。だから、ひょっとすると感情移入しにくいかもしれないし、万人受けするタイプとも異なるかもしれない。
絢の美しさと無意識の媚態は周囲を惑わせ、関わった者の人生を狂わせる……冷静であろうとする黒田もまた、人生を狂わされた一人とも言える。こうした二人の世界にもたらされる謎と疑惑。惹かれても、なかなか結ばれないもどかしさ。
こんな世界観の中で、二人が心を溶かしてゆく過程を見ることができたのは幸せだった。
しかしわたしは、それ以上に心惹かれたことがある。それは、義父の絢に対する想い。
真実は意外で、想像よりも美しかった……これぞ耽美！
二巻の最後には、絢の友人である秋さんのスピンオフや、絢と黒田の未来も描かれており、それぞれ素晴らしい。全二巻とは思えない重さと充実の満足度！
ココが性癖に突き刺さった！
- 独特な世界観と掴みどころのないキャラ設定。好き！
- 心を凍らせていた二人の変化に、静かな喜びを感じた！
- 鍵となるかつての美青年・義父もいい！
おすすめ要素
個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント！
『食べないの？ おおかみさん。』や『ご主人さまとけだま』で人気を博した、小石川あお先生による耽美ミステリーBL！
泣かない美少年の身辺に起こる、数々の謎と疑惑。
義父の死と遺産の行方、母の失踪、謎の男・黒田の存在……。
独特な世界観とキャラクター設定で描かれる、濃密な耽美ミステリーです！
- ストーリー重視の物語が読みたい！
- 耽美な美少年の世界を垣間見たい！
- BLでは珍しいミステリーを読んでみたい！
