著者 | hitomi |
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出版社 | 竹書房 |
レーベル | バンブーコミックス 麗人uno! |
シリーズ | - |
発売日 | 2020/02/07 |
価格 | ¥650(税抜) |
まずは目を見張る圧倒的な画力に驚嘆!
過不足のないセリフと、シンプルなストーリーに萌えエッセンスを加えた展開。まるで名優の演技を見ているかのような、心に訴えかける表情♡
ぜひ、苦悩する男たちの魅力に翻弄されてください!
- 漫画だもの、絵の美しさにはこだわりたい!
- 難しいストーリーより、力を抜いて萌えるやつがいい!
- 悩める男を見ると発動する萌えキュンボタンを持っている!
概要と評価
あらすじ
10年前に「キモいんだけど」と酷い言葉で自分をフッた勝巳と再会したゲイの牧。
バンブーコミックス 麗人uno!
純粋に再会を喜ぶけれど、ノンケのはずの勝巳が評判の悪い男とセックスをしていると知る。
過去、保身のために牧を傷つけた勝巳は見知らぬ男たちに乱暴に抱かれ、痛めつけられることで赦された心地を得ていた。
その事実を知った牧は、勝巳にこう告げる――。
「僕が勝巳くんに罰をあげる」
hitomi、渾身のデビューコミックス!!
同時収録作品
未熟な僕らは夏に為る |
未熟な二人のその後のお話(描き下ろし) |
感想・レビュー
卓越した画力の圧倒的な説得力!
名俳優の演技を見るかのような没入感で心奪われる。
hitomi先生、デビューコミックス。
表紙のままの圧倒的な画力が、言葉以上に説得力を持っている。だからこそ、余分な説明のない演出とシンプルなストーリーが引き立つ。
特に、苦悩する男の表情が素晴らしくリアルで、情感たっぷり。キャラクターの気持ちがダイレクトに届いてくる感覚で共鳴させられる。たとえば名優の白熱の演技が、見る者の心にのり移ったように感情を揺さぶるような、あの感じと似ている。
また、デッサン力と光の影の使い方なのか、あるいはシワの描き方なのか、ともかく顔や体が立体的に見える。それに指もきれいだし、瞳は透き通って見える。きっと誰もがまず絵の力に圧倒されるだろう。わたしは一コマ一コマ、舐めるように熟視しつつ読み進めた。
序盤の牧と勝巳の心が通わない虚無感が、読む者の切なさを深める。わたしはこの “本当の意味で結ばれる時の二人” に強く感情移入できるための仕掛けが大好きだ。
あと、読者の間で自分を責め続ける勝巳に対する評価が割れているようだけど、わたしは好き。きっと心根の優しい勝巳だからこその “病み” で、その障害を乗り越えた後の二人はとびきり幸せになれるのだと思っている。
勝巳くんが笑ってくれたときには牧と一緒になって嬉しくなったし、二人が心を通わせて結ばれたときには自分のことのようにドキドキした。情感とか熱を帯びた表情とか、本っ当~に素晴らしかった。やっぱり情感大事!
あとがきによると、この一冊を描き終えるのに3年の月日を要したそうだ。
全体にヒリヒリした場面が多いこの『1人と一人の3650日』だけど、牧の優しさが全体を包んでくれているから力を入れずに読める。これがデビューコミックスなんて末恐ろし過ぎ。
おすすめ要素
個人的好みと理解力の及ぶ範囲で挙げる、桃みるくのおすすめポイント!
まずは目を見張る圧倒的な画力に驚嘆!
過不足のないセリフと、シンプルなストーリーに萌えエッセンスを加えた展開。まるで名優の演技を見ているかのような、心に訴えかける表情♡
ぜひ、苦悩する男たちの魅力に翻弄されてください!
- 漫画だもの、絵の美しさにはこだわりたい!
- 難しいストーリーより、力を抜いて萌えるやつがいい!
- 悩める男を見ると発動する萌えキュンボタンを持っている!